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2008年9月

サイエンス

9月17日に書いた論文不採録の件を少し反省している.あの時は「門前払いはないだろう」と思ったが,あとでゆっくり考えてみると,やはりサイエンスになっていなかったということがわかった.

単純な話,我々の論文は「既存の手法を使って新しい(?)分野に適用してみたら,こんな結果が出ました」というストーリーであった.これでは「事例紹介」にはなっても,「学術論文」とは言えないということがわかった.学術論文は新しい知見を生まなければならない.また我々のフィールド(工学)では,新しい知見が「予測と統制」に使えなければならない.今回の我々の論文はその点が全くなかった.まさに「やってみたらこうなりました」という所謂「ヤッコウ」の世界に留まっている.何か小さな事でよいから予測と統制に貢献する知見を含まないと,まともな学術論文とは言えないであろう.そう言う意味で,今回の査読者は極めて妥当な判定をしたことになる.さすが一流の学会は違うな,と改めて反省させられた次第である.

っとなると,ほとんど同じ内容を投稿してすんなり受理された日本の学会誌のレベルは???

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「イキガミ」と「死神」

今日は9月30日.1年の3/4が終わってしまう.ここ数日急に秋めいてきた.季節は正直である.歳とともに時間が経つのが早く感じられるようになってきた.先日フッと「あと何年生きられるんだろう?」と思った.厚生労働省の平均余命データから考えると,私はあと27〜28年生きられるらしい.っと言うことは,すでに生きてきた時間(53年)の半分である.自分が53歳であるという事実および外から見た姿と,自分の意識の間には,大きなギャップがある.私の子ども時代,50歳の人と言ったら,本当にオジサンであった.でも自分の意識は20代とは言わないが,30代あたりからあまり変化していない.それでも,外見はやはりきちんと(?)歳を取っているから,まあ世間から見たら「オジサン」なんだろうな,という事で,悲しいながら納得している.

この前の日曜日に「イキガミ」というノベライズを買ってきて読んだ.「イキガミ=逝き紙」ということで,国家繁栄維持法という法律に基づいて,1000人に1人の割合で,国民を殺してしまう,という,まあある種荒唐無稽な設定である.この作品の狙いは(多分)極限状態に置かれた人間を描くことによって,生きる意味を考えさせるということであろう.狙いは面白いと思う.ただ小説としての書き込み浅さとか,人物設定の甘さがあって,私の評価としては精々★★☆☆☆ぐらいであろうか.似たような内容を扱ったものとして,「死神の精度」という作品がある.さきほどのイキガミの主人公は人間であったが,こちらは死神が主人公である.死神が死亡の執行を許可するかどうかを判定する,というストーリーであるが,こちらは登場人物が生きていた.先ほどのイキガミと同じように,短編がいくつか集まったものであるが,イキガミが短編間のつながりがなく,単に雑多に集めた,という感じであるに対して,こちらはきちんとストーリーがある.個々の短編の完成度も高く,短編集としては出色のできであると思う.普通の常識的なイメージを裏切った死神(映画では金城武が演じていた)が実に格好いい.それに死を扱ったものであるのにもかかわらず,妙に乾いた印象である.最後の{オチ」も見逃せない.久しぶりに良い本を読んだな,という気がした作品であった.

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辞任と罷免

中山(元)大臣が辞任した.まあ辞めることはすでにご本人も含めて既定の事実と化しているので,あえて何も言うことはない.しかし辞め方にはチョッと意見がある.今回は「辞任」である.つまり自らお辞めになったということになる.会社員で言えば,自己都合退職である.まあ選挙への影響を考えて,自民党が「辞めろ辞めろ」と言ったとなると,会社都合退職かもしれないが・・・

会社員の場合,もうひとつ勤務先を去らなければならない場合がある.「懲戒解雇」である.自己都合(会社都合)退職と懲戒解雇では天と地ほどの差がある.単純に言えば「懲戒解雇=クビ」になると,退職金が出ない.また極めて不名誉なことであり,再就職の際に大きなハンディを負うことになる.したがってよほどのことがない限り,会社も懲戒解雇は避けるというのが,一般的な傾向である.懲戒解雇されるのは,明らかな刑事・民事犯罪を起こしたというときぐらいである.今回も中山元大臣の経歴に傷が付かないようにと言う,ある種「武士の情け」的な配慮があったのだと思う.

まあしかしこの人にそういう情けをかける必要があるのだろうか?彼の思想・信条を云々するつもりはない.誰がどんな思想・信条を持とうが自由である.しかしそれは同時に他の人にもその自由を保障しなければならないことは言うまでもない.誰が言った言葉か知らないが「私はおまえの考え方には絶対に反対する.しかしおまえがその考えを表明する権利は,命をかけて護る」という言葉がある.中山氏の今回の一連の発言は,この考え方そのものを否定することになる.ましてや彼の一連の発言は,政府の公式見解や科学的な知見に反することである.そういうことを平気で言えるという人間は「辞任」には値しない.「罷免」こそがふさわしい

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しかしまあ,何というか・・・

今世間で話題になっている中山国土交通大臣の発言.これほどのレベルの人間が国会議員という職責にいること自体,もはや国政の末期的症状と言えるのではないでしょうか?個人がどのような思想信条を持とうが,憲法に保障されいているように自由です.そしてそれを発表し,披瀝することも自由でしょう.しかし「時と場合」ということがある.大臣という職責,その重みを全く理解していない.おまけに発言はこれまでの経緯や理論的根拠を欠いたもの.率直に言って「救いようがない」ということでしょう.

しかし考えてみたら,こういう人物が自民党の最大派閥の中でも特に「信望が厚い」ということは,自民党の体質を如実に表しているのかもしれない.無論多くの国会議員は,ここまで「バカ」ではないから,自分の思想・信条をある意味隠しているのであろうという邪推が生まれてくる.

しかしどう考えても理解できないのが,なぜこの程度の人物が国会議員なのか・・・どうしてもわからない.

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UniversityとCollege

佐藤優氏の「私のマルクス」を読んだ.氏は私と同じ同志社出身である.私は工学部,彼は神学部であるが,あえて言えば同窓生である.この本の内容については,やはり私の側の素養のなさから,かなりの部分を理解することが出来なかったのは残念である.


Watashinomarukusu

彼が入学したのが1979年.私が卒業したのが1980年であるから,わずか1年とはいえ,彼とは同じキャンパスを歩いていたことになる.この本の中にも私のなじみの固有名詞がチョコチョコと登場する.懐かしいなぁと思いながら読んだ.彼はいわゆる学生運動に相当深くコミットしていたようで,記述の中にもそれが伺える.しかし彼の書いているその当時のキャンパスの雰囲気と,私の覚えているキャンパスのイメージとは少しかけ離れている.まあこちらはノンポリもノンポリ,まったく政治には興味のない理系学生だったからであろうが・・・

この著作の中で内容とは直接関係しないが,かなり興味を引かれたのが神学という学問およびそのバックグラウンドを持つ人間の存在である.と言っても神学そのものに興味を引かれたと言うよりも,そういうバックグラウンドを持つ人間が,私がいた建物からほんの数分のところにいたという事実である.私は工学部に所属している.世間一般の区分けで言うと理系人間である.私の周りにいる多くの教員もみな理系人間である.つまり私の周りにいる人間は,すべて基本的には同じ思考をする人間の集まりと言うことになる.理系と文系では,率直に言ってかなり思考方法に違いがある.そして普段はその異質な思考方法(を持つ人間)が交わることはない.これは本当に良いことなのだろうかという気がする.一時期学際研究というのがはやった時期がある.分野の異なる研究者が一つのテーマについて,様々な角度から研究を進めるという方法論である.恐らく京大の人文研あたりがその嚆矢なのだと思うが,はやった割には,あまりろくな成果が出ていないような気がする.学際研究と言われたものの多くは,単に物理的(?)に異質なバックグラウンドを持つ研究者が集ったと言うだけであり,知の交流があまりうまく進まなかったのではないだろうか?これは大学が「学部」という単位で別れている限りは,ある程度やむを得ないことであるとは思うが,それにしてもなんとかならないか,と言う気がする.

その点で一つの可能性としてイギリスのオックスブリッジで実施されているCollege制度を考えてみたい.Collegeという英単語は通常,大学特に比較的小規模な大学あるいは単科大学を指すことが多い.日本にある短期大学(短大)を英語で表すとCollegeになることが多い.しかしオックスブリッジでは,Collegeは別の意味を持っている.私のいたケンブリッジで言うと,ケンブリッジ大学は二重構造になっている.学生,教員という存在が,CollgeとUniversityの2つに属している.Universityは日本の大学組織とほぼ同じで,学部があり学科がある.学生は例えば経済学部や理学部数学科に所属している.オックスブリッジ以外の世界中の大学はそれで終わりである.しかしオックスブリッジでは,学生の全員とほとんどの教員が,Universityに所属すると共に,Collegeにも所属している.Collegeは「学寮」と訳されることもあるように,基本的には学生の寄宿舎がそのスタートになっている.学生はオックスブリッジに入学するときに,必ずCollegeにも所属する.そしてUniversityの所属は比較的簡単に変更することが出来るが,Collegeの変更は原則として不可能である.つまり学生はUniversityよりもCollegeに,より強く結びつけられるのである.

CollgeにはFellowと呼ばれる教員がいる.Universityと違ってCollegeの規模は精々300人前後であるから,各Collegeにそれほど多くのFellowがいるわけではない.私のお世話になったクレアホール(Clare Hall)では約20人のFellowが200人前後の学生(大学院生)を指導していた.Fellowにはいろいろな分野の人がそろっている.クレアホールの場合は物理学,計算機科学,バイオ科学,地学,などの理系の他,経営学,考古学,歴史学,宗教学などの教員がそろっていた.そしてそれらのFellowはCollegeでしばしば食事を一緒にしたり談笑したりしていた.その中からいろいろと異質の知の交流が生まれてきている.このようなプロセスを経て本当の意味での学際研究が実現するのではないだろうか.

大学の学生は実は案外「学際的」に生きている.サークルや同窓会,あるいは寮生活などを通して,他学部の学生と交流する機会は多い.多分教員よりも多いであろう.今の大学は学部の壁が大きい.通常は学部・学科別に建物があり,その中で教員は「研究室」と称するオフィスにこもっている.建物が違うとなかなか他学部の教員と出会うことはない.やはりこれではなかなか学際研究が進まないのではないかという気がしてならない.私のいる工学部では,最近科学技術と社会の関係が複雑なってきており,従来のような「バラ色の未来」だけでは,話が済まなくなってきている.いろいろな側面を考慮した上で,技術の発展を考える必要がある.こういうときにこそ,異質な知による検証が欲しい.

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投稿論文

現在の仕事を少しまとめて12月にイタリアのピサで開催される国際学会に投稿していたのですが,その採否の連絡が昨日届きました.結果は「不採録」でした・・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。こういう学会に投稿すると,内容を審査し受理するかどうかを判定します.通常こういうプロセスをレビューあるいは査読と言い,審査する人をレビューア,あるいは査読者と言います.もちろん投稿した論文が採択されるのが一番幸せな結果なのですが,仮に不採録であっても,その分野の専門家に内容をチェックしてもらって,自分の仕事に欠けているところを指摘してもらうというのは,いろいろな点で有益です.ですから比較的頻繁に学会に投稿するようにしています.

もちろん今回の学会もレビューを受けました.レビューアーは3人でしたが,今回はちょっと予想外れというか期待はずれのレビュー結果になりました.レビューの結果の採否のことではなく,レビューアのコメントです.3人のうちの2人が「この学会との関連が薄い」との判断で,実質的な内容にはほとんど言及することなく,いわば門前払いの状況でした.確かにダイレクトに関連する内容ではありませんが,それでもその領域にかなり深く関連すると自負している内容です.実際に関連する内容を日本の某学会に投稿した論文はきちんと採録されています(ここに載っている論文の一つです)ですから,いくらなんでも門前払いはないだろう,という風に思っています.まあでも結果は結果ですから,しかたないです.残りの1人のレビューアは大変丁寧に見てくれて,有益なコメントをくれました.これを参考にして再度リベンジします.

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フランス滞在

今日私の勤務先の大学と提携を結んでいるフランスのEcole Centrale de LilleからProf. Wignacourt(通称Silvia)がおいでになり,来年の3月のVisiting Professorshipに関する細目の打ち合わせをしました.すでに大まかなことは決まっており,3月の中旬から3週間程度ということで,フランス側の承諾は得てあります.今日の打ち合わせで,滞在は3月16日から4月3日までということになりました.一応給与が支払われるようです.また宿舎は450Euro/Monthということです.あとはこちら側の手続きだけです.まあ2001年にフィンランドに行ったときと同じような手続きかと思っています.基本的には出張扱いになるはずです.12月頃に手続きをすればよいでしょう.早春のフランスを楽しめそうです.ただ給料をもらうので,こちらで十分に準備をしておいて,きちんと目に見える成果が必要になるでしょうね.ちょっと気を引き締めないと(*´v゚*)ゞ

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18歳未満・・・

昨日(13日),長男がイギリスに渡航しました.彼は現在イギリスの学校にいて,夏休みに戻ってきたのですが,新学期が始まるので渡英したわけです.

朝10時のJ*L便で関空からロンドンに向かうべく,8時少し前に関空に到着して,チェックインの列に並びました.14歳から渡英していますので比較的手慣れた手順のチェックインでしたが,今回はちょっと様子が違いました.チェックインカウンタで係の人とずいぶんと長い間話をして,そのあげく列の外に出されてしまいました.列の外で見ていた私は心配になったので近づいてゆくと,係の人が「18歳未満でイギリスに独りで入国するときには,迎えの人の氏名,電話番号,滞在先の住所と電話番号がいる」とのことでした.最近こういう制度になったと言っていました.もちろんこれがないと入国拒否というわけではないんですが,イミグレで手間取るとのこと.

滞在先の住所と電話番号は,学校のそれらを申告すれば良いのですが,迎えに来る人の名前と電話番号なんてどうしたらわかるのだろう・・・とちょっと困ってしまいました.毎回渡航の時には学校の誰かが空港に迎えに来るのですが,誰がくるのかなんてわかりませんし,ましてやその人の電話番号(多分携帯の番号でしょう)なんて全くわかりません.はてさてどうすれば....学校に電話しようにも,イギリスは真夜中.まあダメモトで学校に電話をしたら,なんと奇跡的(?)に宿直の先生と連絡が付き,無事に迎えに来る人の名前と電話番号がわかり,なんとか書類を埋めることが出来ました.

イミグレの制度が変わること自体は文句が言えません.いろいろな情勢の変化からやむを得ないこともわかります.しかし今回の場合には,その場で急に言われても得られない情報が含まれていました.今回は幸運にも学校と連絡が付いて無事に必要な情報を得ることができましたが,無理な場合もあるでしょう.また事前にこのことを知ろうにも,英国大使館のウェッブサイトにも全く記述がありませんでした.もし学校に連絡が取れなかったら,けっこう面倒なことになっていたはずです.こういうことは誰が責任というか連絡の義務を負うのでしょうね.

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無線LAN

先週自宅の無線LANが突然不調になりました.うちはMac1台とWindowsXPマシンが2台あって,すべてを無線LANでつないでいます.この3台のマシンのうち,Windowsマシン1台以外がつながらなくなりました.それも突然です.原因は不明でした.何度か設定を見直してトライしたのですが,繋がらなかったので,Windowsマシンの方は接続支援ソフトを再インストールしてつなぎました.

しかしWindowsマシンは繋がりましたが,Macはまだダメです.前日までは繋がっていましたから,少なくともAirMacと無線LANの親機との相性ということはありません.ああでもない,こうでもない,と考え,とうとうオフィスのMacを持ち帰ってやってみたのですが,それでも繋がりません.もうダメかと思っていたのですが,昨夜ふとしたきっかけで親機のネットワークのパスワード(WEP)を見ると,記録していたものと1文字違っていました.記録していたパスワードは***E52*******だったのです.これは親機本体に書いてあるものです.ですが,ネットワークの設定を見ると***E53*******となっています!早々にこれを試したら,あっさりと繋がりました.

しかしパスワードの違いであればそうとはっきり警告メッセージを出すべきですよね.「接続に失敗しました」というようなコメントだけだと,何故できなかったのか,ということがわかりません.「〜のために接続に失敗しました」というような意味のコメントを出して貰えていれば,ここ数日の数時間はなかったでしょう(;;)

世の中は便利になりました.PCにしても昔に比べると,遙かに簡単に使えます.いろいろな周辺機器の接続も,USBのおかげでうんと楽になりました.でもこうなると,技術がどんどんブラックボックス化してしまって,何かの折に右往左往するということが起こりそうです.ともかくネットが繋がったので,一安心です.

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「同窓会」

今日は大阪で開催された某学会の研究会に行ってきました.この研究会は設立者で初代主査が某H社のOBでして,それ以降なんとなくH社およびそのOBが世話をするという慣習が続いています.現在の幹事も大学の人が何人か混じっていますが,その人は実はH社出身.

朝10時頃に会場に行くと,Kiさん,Koさん,Tsさん,Fhさん,Itさんなど,ずらっとH社出身者が顔をそろえていました.みんな面識があります.私がH社を離れてもう14年が過ぎました.それなりに皆さんご活躍のようです.まあ一風変わった同窓会の雰囲気でした.

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いまどきの学生

昔もきっとそうだったのでしょうが,良い意味でも悪意味でも,実に色々な学生がいます.ほとんどの学生は問題がないのですが,中には深刻な問題を抱えている学生もいます.
私の研究室にいる修士課程2年生の学生はパチンコ・スロットに狂ってしまったようです.学部時代からあまり勤勉な学生ではなかったのですが,それでも学部時代はなんとか学校に来て,卒業研究をそれなりにこなして卒業し,大学院に進学しました.最初は学校に来ていたのですが,だんだん顔を見なくなりました.修士の1年生が終わる頃に,さすがに心配になって何度か連絡をして,ようやく学校に来たのでいろいろと話を聞くと,パチンコ・スロットに狂ってしまって,なかばパチプロのような生活をしていました.それで「もう学校をやめたい」」と言いますので「ご両親は知っているのか?」と聞くと「知らない」とのこと.そこで本人には内緒で両親と連絡を取りました.ご両親はまさに青天の霹靂という感じで驚愕されており,全く知らなかったらしいです.そしていろいろあって今年の4月からとりあえず休学して様子をみることになりました.休学は半年ですので「そろそろ」と思いご両親に連絡を取ったところ,やはり生活は変わっていないようでした.けっして能力の低い学生ではなかったのですが,どうしてこういうことになったのか,その一端の責任を感じます.また別の学生は,我々が他の学生と話をしていても,その輪に加わることなく,独りぽつねんとしています.具体的にどうこうというおかしな兆候はないのですが,例えば学生とバカ話しをして笑っていても,自分の世界に閉じこもっているという雰囲気で,一切コンタクトしてきません.じゃあ全くおかしいのか,というとそうでもなく,こちらがコンタクトを取れば,普通に受け答えします.
考えてみれば,今の子どもは小さい頃,それこそ場合によっては幼稚園の頃から,プレッシャーをかけられて大きくなっています.受験・受験でずっと,そう4つ5つの頃から,大学に入る18,19の頃まで勉強・勉強と言われ続けます.要領のよい子ならば,適度に息抜きをしたり,たまにははじけたりしてリラックスをするのでしょうが,そういうことが出来ない子どももいるでしょう.またそういうリラックスタイムを(たまたま)親が見て「こら〜勉強しろ!」ということで,それがもとですねる子どももいるでしょう.
我々が子どもの頃にも勿論受験はありました.厳しさも今とさほど変わらなかったと思います.むしろ子どもの数が減っている今の方が,若干なりとも楽なのかもしれません.しかし教師としてあるいは親として今の子どもを見ていると,我々の頃よりも辛い状態にあるように感じます.むろん子どもの気質も変わってきて,ひ弱になっているということも言われています.しかし昔は今ほど塾通いをしている子どもはいなかったし,これほど受験・受験といわなかったように思います.世の中全般が変わってきたのでしょうか?わかりません.

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夏太り

私は「夏太り」する.「夏痩せ」という言葉はしばしば耳にするが,「夏太り」はあまり聞かない.要するに夏になると太るのである.普通なら汗をかき,体力を消耗する夏に痩せるはずであるが,私は痩せないで,むしろ太る.原因はいろいろと考えられるが,一つには「汗をかかなくなった」事があるだろう.言うまでもなく現在は真夏といえどもエアコンが効いていて,乗り物やオフィスは大量の汗をかくような環境ではない.それでも時折外に出ると多少の汗は出るし,「暑つぅぅぅ〜〜」となってしまう.そしてついつい冷たい飲み物を飲んでしまう.それが徐々に身体の中に蓄積されて,太ってしまうのだろう.
「夏太り」であるから,秋口になるとほぼ元の体重に復帰するが,何故か完全に元の体重には復帰しないで,コンマ以下の単位で夏前よりは太っている.それが数年蓄積されると,何キログラムかの体重増となる.まあそれほど見苦しいほど太っているわけでもなく,また知り合いのMa嬢は「ぜんぜんだいじょうぶですよぉ〜〜〜♪」と言ってくれるが,モノはウソをつかず,年々ズボンのウエストがきつくなっている.一時期ダイエットに成功して3kgほど減ったが,なぜかいつの間にか元に戻ってしまった.特に生活を変えたつもりはないが,やはりカロリー摂取オーバーなんでしょうな...

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イヤな噂を聞きました.「アカハラ」です.「赤腹」って?「アカデミック・ハラスメント」の略です.大学の中でいろいろな権威を使ってハラスメントをする行為全般を言います.

今回聞いた噂は「論文の横取り」です.一言で言うと「学生の書いた論文のfirst authorを自分の名前にした教員がいる」ということです.率直に言って学生では「論文」は書けません.内容もさることながら,それなりの”お作法”や”しきたり”めいたこともあります.論文の内容にしても,よほど優秀な学生でないと,自分で考えたことが,学術論文のレベルに達することはまずありません.ほとんどの場合は,教員が指示したテーマ,内容で学生が実験なりプログラム開発をするというのが普通のパターンです.ですからもちろんアイデアはほとんどの場合教員のものです.しかし論文はアイデアだけでは成立しません.アイデアを実際に実証するプロセスが必要です.このプロセスは時間と労力が必要ですから,そこのところを学生,特に大学院生が担うわけです.そして得られた成果は学術論文として社会に発信します.
論文において,first authorというのは大きな意味を持ちます.極端なことを言えば,first author以外はほとんど意味がないということもあります.ですからこのfirst authorを誰にするかというのは,大きな問題です.いろいろな見解があります.

  1. アイデアを最初に言い出した人
  2. アイデアを実証した人
  3. 論文を書いた人

通常は2=3の場合が多いので,結局は「アイデアを言い出した人」か「アイデアを実証した人」かということになります.

今回の噂は某先生が,学生に指示して実験(プログラム開発と測定)をさせ,論文(英語)を書かせ,ある学会(国際発表会)に投稿する際に,教員の名前をfirst authorにして投稿したと言う噂です.昔と違って最近ではほとんどの学会がweb上での投稿になっていますので,その気になれば,学生でもすぐにできます.今回はどういう経緯だったのか,詳しいことは知りませんが,学生から原稿を受け取って,著者の名前の順番を変えて投稿したということらしいです.むろん投稿する前に原稿を精査して直すべきところを指示し,コメントを与え,場合によっては書き直しして,という作業をされたのだと思います.自分の経験から行って,他人の論文を添削するということ,それも特に英文の場合は,自分が書くよりもはるかにエネルギーを消耗します.ですからその先生としては「これだけ苦労したのだし,しかも自分が言い出したアイデアなんだから,first authorになるのは当然」と思われたのかもしれません.

しかしなんかしっくりきません.確かに「横取り」とは言えないかもしれません.その先生は学科の会議でも「重要な論文はサーキュレーション(配布度といった意味)の観点からも,名前の売れている教員の名前をfirst authorにして出している」とポロッとおっしゃったことがあります.一つの見識かもしれません.しかし学生の立場からしたらどうでしょう?学生にとっては論文を書くということは,一大事業です.ものすごく苦労したと思います.それを自分が筆頭著者になれないことに,どう思うでしょう?その先生がどれほど苦労されたかはりませんが,学生の苦労よりは少ないはずです.学生からしたら「トンビに油揚げ」の感があるのではないでしょうか?ましてや今回は国際学会(アメリカ)でしたから,学生としては「この論文が通ればアメリカで発表できる!」と意気込んでいたような気がします.しかしあっさりと先生が発表しました.

このこと,どう考えるべきかわかりません.肯定する人も否定する人もいると思いますが,私はどうにも納得できません.昔「写楽殺人事件」という推理小説を読みました.主人公(大学助手)の「世紀の大発見(写楽の正体がわかる浮世絵を発見,でも実はそれは贋作)」を指導教授が横取りするというのが事件の伏線になっています.主人公への「おまえの名前では弱い.○○先生が発表してこそ世間が注目する」という”腰巾着”助手の言葉と,先ほどのサーキュレーション云々の言葉は,全く同じです.このようなことは,小説の世界だけだと思っていましたが,まさに”灯台もと暗し”.自分のいるところで,似たようなことが行われていたとは,想像もしませんでした.まさに「事実は小説よりも奇なり」でしょうか.

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(なお,上記の内容は一方の当事者の話を間接的に聞いただけですので,もう一方の当事者の話を聞くまでは,確定的なことは言えないことをお断りしておきます.ただし,その先生の日頃の言動から,「そういうことも十分あり得るな・・・」と思う同僚が多くいることを申し添えておきます.)

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勉強したいこと,読みたい本

とりあえず今興味が(少しは)ある分野

  • フランス語:実用的な面でも少しはやっておかないと・・・
  • TeXとLaTeX:一応何となくは使えてるけど,もう少し自由に使いたい.LaTeXだけじゃだめなんだろうか.やっぱしTeXもやんないとダメなのかな・・・(Knuthの"TeX Book")
  • Logic関係:昔懐かしい分野.Erlangで若干火が付いたかも・・・来年4月から来るMarcとの関係からも,ちょっとやっておかないと.
  • Knowledge Management:EC-Lilleでのテーマ(の予定).どういう方向に持ってゆくかは決めておかないとね.
  • 経済学:永遠の夢だな.

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やんなきゃいけないこと

とりあえず網羅的に・・・


  • 咀嚼の仕事をJournalに投稿する
  • Knowledge Managementの勉強
  • Erlangの勉強
  • 情報数学Iの講義の準備
  • フランス語の勉強

けっこうありますねぇ・・・・

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また一つかたづけました

今日は全南大学セミナーの資料を完了させました.明日(9/4)が締め切りですが,1日前に担当の先生に送付.WORDのファイルを送ったら「PDFもちょうだい」というリクエストが来ました.次は理工研の発表会の原稿ですが,これはまだ16日ですから,しばらくやる気がしません.元原稿はあるので,あとはそれをフォーマットに合わせて整形するだけです.フォーマットの指示書を見たら,随分と細かい指定がありました.

これから部屋の整理をする予定です.毎年3月にやっていた部屋の整理が延び延びになっていましたが,ようやく手を付ける気になってきました.

研究・技術計画学会から投稿論文の受付証が送られてきました.8月8日に送っていますから,ほぼ一月です.夏休みをはさんでいたからでしょうか?随分と時間がかかりました.

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夏休み

私の勤務先(某大学)では,8月10日前後から9月25日辺りまで夏休みです.「えっ!夏休みがそんなに長いって,やっぱり大学の先生って優雅なのねぇ」という声が聞こえそうです.確かにある意味それは言えると思います.私は以前は会社つとめをしていました.その頃(20年前)の夏休みは精々10日ですから,日数的には確かに恵まれていると言えるでしょう.でも実際にはあまり「休み」にはなりません.


  • 採点:まず夏休みが始まった初期は期末試験の採点と,各講義の最終成績の算出および成績表の提出があります.成績は学生さんにとっては最も重要なことの一つですから,おろそかにできません.春学期は私は5科目の講義を担当しました.昨今の文科省の指導で「試験一発での成績評価は好ましくない」というお達しが回っていますので,最低でも中間試験+期末試験の2回.それぞれが70〜90人ほどですから,かなりの数の答案を採点しなければなりません.そして最終成績を算出して事務室に提出するのに,やはり1週間ぐらいは完全に潰れます
  • 学会:次は今年もそうでしたが,夏休みや春休みは学会特に海外の学会が開催されることが多いです(冬休みは年末年始を含みますので,あまりありません).今年の場合には,7月下旬から1週間,ギリシャに行ってきました.学会発表はただ行って喋って帰ってくるだけでは済みません.発表(勿論英語)のスライドや原稿作り,練習など,そうとうに手間がかかります.ましてや今回は3人でしたので,3倍の手間です.今年はたまたま夏休み前に来ましたが,夏休み中ということも多々あります.そう言うときには,練習などで1〜2週間つぶれます.(今年は学会参加で潰れなかった分,本来ならばそこで出来た採点が,夏休みに食い込んでしまいました)
  • 論文執筆:学校の先生の最も重要なの仕事の一つが論文(業界用語で”ジャーナル”)の執筆があります.論文というのは,ある程度まとまった時間が取れないとなかなか書けません.ですから,夏休みや春休みなどに集中してやりたいものです.まあこれは本務ですから,もちろん許せます.しかし今回の夏のように,以前投稿した論文の改訂,しかも学生さんの書いた論文の改訂となると,ちょっとパッションがそがれます.本当はこういうことではいけないんでしょうが,やはり自分の内容ではないものに対したときには,それほど精神の高揚は見られません.でもこれもお仕事です.
  • その他諸々:一言では言いにくい仕事です.世間一般的には「雑用」とか「雑務」とか言われていますが,私はそういう呼び方にはちょっと抵抗があるので,一応ここでは「その他業務」としておきます.例えば今年で言うならば,次のようなものがありました.

    • サイエンスキャンプの実施:科学技術振興事業団(JST)が実施している行事のお手伝いをしました.これで2泊3日,準備等で+2日使いました.
    • 学内講演会の原稿作成:11月に実施される学内の講演会の原稿を書いています.あとどれくらいかかるかわかりませんが,多分トータルで3〜4日分でしょう.
    • 日韓大学交流講演会の原稿作成:同じく10月ごろに学校で開催される講演会の原稿の準備です.これも3〜4日というところでしょうか.
    • 春学期科目の事務的後始末:春学期の科目の会計処理的なものが残っていました.トータルで1日ぐらいかけました.

  • 秋学期の講義の準備:秋学期になればまた忙しいくなるのは目に見えていますから,今のうちに秋学期の講義の準備を出来るだけ済ますようにしています.幸い秋学期は少し科目が少なくなって3科目(うち1科目は演習科目)です.ただ,講義科目のうちの1科目が新設科目なので,まったく何もないところから講義の準備を始めないといけないので,かなり手間取っています.もう4日ぐらいかけていますが,まだ3回目ぐらいまでしか終わっていません.全部で14回ありますから,まだ1/3しか終わっていないです.これはきっと残りの休みを全部使わないとダメでしょう.

まあこれ以外にもなんやかんやと小さな仕事が舞い込んだりします.そしてこれら以外に研究室の学生さんの卒業研究・修士研究の指導があります.ですから思ったほど暇ではないということをご理解下さい.

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投稿論文(その2)

昨夜最後に残った論文の投稿を終了しました.結構手間がかかりました.今回は4本投稿して4本とも「条件付き」で戻ってきました.もし万が一4本とも通ったら,掲載料として学会に支払うお金は100万円を超えます.

しかしこの「掲載料」ってどうも腑に落ちません.と言うのも,この前通った某学会の「掲載料」は全部で18万円あまり.reprint代が1万円ほどですが,それ以外は固定費用です.しかしこの学会,紙媒体で論文は出していません.すべてwebの上での掲載です.しかも昨今はLaTeXというタイプセットソフトを使って投稿するので,最終原稿まですぐに出来てしまいます.つまり事実上,レイアウトを含めて最終原稿まで著者が作ります.学会事務局がするのは,別に送った著者の写真を合成するぐらいです.でもIEEEの論文誌だったらそれも自動的に出来ます.そしてできあがった原稿(最終版)をweb siteに載せる事ぐらいが仕事です.それで18万も必要なのかという気がします.今回投稿した4本の論文の投稿先は冊子態の論文誌を発行していますので,ある程度納得が行くのですが,この前通った学会の場合にはどうにも腑に落ちません.

まあいずれにしろ,通ったら通ったでお金の算段をしなければなりません.本当にこういういろいろな事の料金の高騰には困ったものです.

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